RUF Speed King & Turbo

Back to What's 911 turbo

RUF Automobile社は現在その名を馳せている、アロイス・ルーフの父が1939年にドイツ南部の都市ではじめた自動車修理工場がその発祥である。

もちろんそんな環境であるから、アロイス・ルーフは幼少の頃から車に触れながら育ったわけである。ポルシェに出遭ったのもそんな環境の中であったが、彼はポルシェのメカニズムに大変興味を持ち、以後ポルシェの道に進んでいく。

1974年に父から工場を受け継ぎ、修理工場はポルシェ専門のメンテナンスショップになり、やがてはチューニングショップへと変貌していく。

ルーフのチューニングは、ポルシェフリークの望む、オリジナルには存在し得ないモデルの製作にまで及び、その成功は後にポルシェAGがそうしたモデルを生産するに至ったことでもうかがい知れる。例えば、当時4速までしかなかった915型ポルシェシンクロに5枚目のギアを組み込み、ルーフ特性トランスミッションを造った。オーバードライブにハイギヤードが加わり4速までがクロスレシオになったことで、ターボの効果的回転域を常にキープできるようになったわけだ。1981年にはルーフはドイツ連邦より正式に自動車メーカーとして認可を受けることになり、もはやポルシェのチューニングショップではなく、RUFという自動車のサプライヤーとなったのである。

 

さて、ルーフのさらなる構想は現実となっていく。オリジナルポルシェは確かにすばらしいパフォーマンスと居住性を提供していったが、同時にパワーを受け止めるために大型化したボディや重量アップという、本来のポルシェらしさを犠牲にする場面も出てきた。そこで、ルーフは本来のポルシェらしさを生かしたハイパフォーマンスマシンを考えたのである。つまり言い換えれば、ミニマムの装備にマキシマムのパフォーマンス。この考えに基づき登場したのがビッグターボルーフ、BTRである。別名CRTともいう。

  BTR

NEXT

  アロイス・ルーフ

1986年、911ターボのボアを1mm広げ総排気量を3,366ccにアップ。さらにインタークーラーを装備。大径タービンにより最大過給圧0.92barで374ps/6000rpm、最大トルク49.0kg-m。ルーフオリジナル5速MTで軽量化は205kg、車両重量1150kgということはパワーウェイトレシオ3kg/ps。最高速度は280km/h・0-100が4.6秒であるが、ロードアンドトラック誌のテストではなんと最高速度306km/hを記録。以来、ルーフの公称性能は最低保証能力であることとなる。

そして、いよいよ、あの伝説のイエローが登場する。

CTRに続く